マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第63回「『私、バカだから』という人の正体。 セルフ・ハンディキャッピング」

 

 

マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷

第63回「『私、バカだから』と言う人の正体。
    セルフ・ハンディキャッピング」

とにかく本題だけ読みたい、という方は5ページ目からお読みください。

 

 

 

 

ソウ

ソウ

マンガ
ゆうきゆう

ゆうきゆう

脚本・監督
@sinrinet

◆ 解説

さて、今回はセルフ・ハンディキャッピングの話です。
いかがでしたでしょうか。
まとめますと、

・「自分にとって不利なことを、わざわざ言ったり行動したりする」ことを、セルフ・ハンディキャッピングという。

・セルフ・ハンディキャッピングをすると、負けたときの言い訳になるし、勝ったときは「こんな不利だったのにスゴイ!」となってトク。

・でも、セルフ・ハンディキャッピングをするほど、成功の確率は下がっていく。

・そのため、たまには言い訳せずに、行動してみよう。

ということになります。

実際、テスト前になるほど、置いてあるマンガが読みたくなりますね。
これもある意味、セルフ・ハンディキャッピングで説明できます。
わざわざ不利な状況に追い込むことで、テストができない言い訳を作るわけですね。

くわえて少年マンガなどでは、たいていの主人公が、「ハンデ」を負います。

「決勝前に大ケガをし、その状態で戦うことに!?」
「なにぃっ!? 必殺技が封じられた状態で最終戦!?」
「ただでさえ強い敵が、さらに三人がかりで来た!?」

などなど。
そしてその状態から、主人公は勝ってしまうわけですが。

しかしながら、これはマンガの世界だけの話です。

現実では、案の定、負けます。

僕は小学生のときに剣道をやっていましたが、あまりに負けてばかりいました。
そのとき、読んでいた少年マンガにこんなシーンがありました。

「げぇっ! 試合中に目をつぶった!? そうか! あえて視界の情報をさえぎることで、
それ以外の感覚に集中したんだ!」

そして主人公は、それで勝利を収めていました。

僕も剣道の試合中、マネしてみました。

余裕で負けました。ボコボコでした。

いやぁ、セルフ・ハンディキャッピングって本当に恐ろしいものですねぇ。(水野晴郎風)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
 

(完)

 

単行本8巻は、3月25日に発売予定です!
今回も描き下ろし満載です!



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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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