マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第52回「トイレに行くのは、過敏性腸症候群?」

マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷

第52回「トイレに行くのは、過敏性腸症候群?」


ソウ

ソウ

マンガ
ゆうきゆう

ゆうきゆう

脚本・監督
@sinrinet

◆ 解説

というわけで、過敏性腸症候群の話。いかがでしたでしょうか。
マンガにあるように、女性は便秘、男性は下痢になることか多いようです。

特に自分自身も、中学生1年生くらいのときに、この傾向がありました。

そのため、通学途中の電車で、お腹が痛くなり、トイレに行くことも。
時間と共に、自然に軽快し、中学2年生くらいからはほとんど症状はなくなったのですが…。
中学1年生になってはじめて電車通学をしたので、その緊張などもあったのかもしれません。
今にして思えば、やはり過敏性腸症候群の診断はつくと思います。

自分、見た目以上に、デリケートなのかもしれません。意外と。

ただ実際、当時、トイレに行くと、結構、男性が行列を作っていました。
結構、過敏性腸症候群の男性は多いのかもしれません。

さて、治療法としては心理療法や、不安・緊張をおさえるお薬などがあります。

他にも最近、保険適応となったのが、「イリボー」と言われる薬剤。
緊張による腸の運動をおさえる効果があり、「男性の過敏性腸症候群による下痢症状」にたいして、保険適応されています。

すなわち、女性の過敏性腸症候群(主に便秘)には、適応となっていません。残念ながら。
ただ便秘に関しては、純粋な便秘薬などもありますので、過敏性腸症候群だけに特化した薬の必要性はないんですが。

何にせよ、あなたが通勤・通学、また何かのイベントの前に、どうしてもトイレに行きたくなって困るようであれば、お気軽にご相談ください。

デリケートな問題であるため誰にも相談できずにいる患者さんも多いといわれていますが、放置すると免疫の低下を引き起こし、さまざまな病気にかかる恐れもあります。
我慢せずに、早めに受診をしてみてくださいね。

ちなみに自分自身が、その中学生のとき、電車内でどうしてもトイレに行きたくなった場合に、
「自分自身がトイレになる」
というイメージをして乗り切ってました。

マンガに出てくる「便器人間!?」と同じようなイメージです。
顔のところが洋式トイレの便座。そしてそれが、パッカンパッカン開くという。

「トイレに行きたい!」というイメージから、あえて一歩進み、「トイレと一体化する」。

このイメージで、トイレに行きたい気持ちをゴマかそうとしていたわけです。

ちなみにそれで楽になったことは一度もありません。かえってつらくなるレベル。
それでも毎回イメージしてしまうわけですから、人間ってホント不思議ですね。

………。

自分の体験で人間を語っていいのか迷いつつも、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。