マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第48回「境界性人格障害・パーソナリティ障害って?」

マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷

第48回「境界性人格障害・パーソナリティ障害って?」

ソウ

ソウ

マンガ
ゆうきゆう

ゆうきゆう

脚本・監督
@sinrinet

◆ 解説

というわけで、人格障害こと、パーソナリティ障害の話。
いかがでしたでしょうか。

・二極思考
・対人関係の障害
・自傷・衝動行為

がその代表的な特徴で、今回、それらを覚えやすくするためのキーワードとして「境界」という言葉を使いました。
「全部読んだけど、あれ? 結局なんだっけ?」というのを避けるための、記憶の手がかりとしてご理解ください。
境界性パーソナリティ障害=境界ができる病気、とかではありません。念のため。

さてパーソナリティ障害には、「自己愛性」「演技性」「反社会性」などなど、他にも色々なタイプがあります。

ただおそらく、一番メジャーなのは、この境界性パーソナリティ障害ではないでしょうか。
これ、8割前後が女性(特に若い女性)と言われています。

すなわち2割前後が男性となりますが、男性の場合、この症状すべてに「男性の筋力」がくわわりますので、大変になることが多いようです。

いずれにしても、以前に紹介しました「双極性障害(躁うつ病)」などとも鑑別が難しいので、あなたの周囲にこのタイプの人がいたときに、すぐにこのパーソナリティ障害だと断定はしない方がいいかもしれません。

また接し方としては、とにかく「ルール」を決めること。
できること・できないことを明確にすることです。
すべてを完全に受け止めようとしては、何よりあなたが疲れ切ってしまいますし、相手も頼り切ってしまう形になってしまいます。
それは長い目で、お互いのためになりません。できる範囲を決め、その中に限って、きちんとサポートしてあげると決めること。
無理をしても続きません。

ただマンガにもあるように、年齢と共に、落ち着いてくることも多いようです。
たとえば「自傷行為をするおばあさん」というのは、あまり聞きませんよね。
若い女性はエネルギーも多い分、自傷・衝動行為などに向かってしまいやすいのかもしれません。

何にせよ、もしこのパーソナリティ障害に当てはまったとしても、本人も周囲の方も、「一生ものなんだ」と悩む必要はなく、気持ちを楽にされるのが一番だと思います。

ちなみに自分は年齢と共に、どんどん子供返りが進んでいるようです。
いつか白衣を着た赤ちゃんが歩いていたら、自分だと思っていただければ幸いです。

あらためて自分の存在意義について思いを馳せながら、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

 

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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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