マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第66回「優柔不断は危険? サイコロで不安を消す方法」
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第66回「優柔不断は危険?サイコロで不安を消す方法」
考えてから、続きを読んでくださいね。
さてあなたは、判断までに何秒かかったでしょうか?
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として続きをお読みください。
ソウ
マンガ◆ 解説
さて今回は、決断時間と不安の話。いかがでしたでしょうか。
まとめますと、
○ 優柔不断な人ほど、不安を抱えやすい。
○ そのため何かの決断で迷ったら、とにかく結果よりも「決断することが大切」と考えること。
○ もしどうしても決断できないなら、サイコロや腕時計など、ランダムなもので決めること。
という内容でした。
この決断のための、ランダムなもの。
道具はサイコロでもコインでも、腕時計の時間でも構いません。
ただ自分の経験では、腕時計ですと「絶対的に決まっているもの」という感じがあります。
でもサイコロを振ると、「自分で決めた」という感じをより強く感じます。
実際に自分自身、この考えを知ってから、サイコロをいっぱい買いました。
サイコロは、上野駅近くのおもちゃ屋さんで買うと、小さいのが一個10円くらい、少し大きいのが20円なので、30コ買っても500円前後です。
結構、手頃に買えるのではないでしょうか。
これを、1コずつポケットなどに入れておきます。
もちろん、常に転がすのは難しいかもしれません。
そのため自分は「取り出す」という方法を使ってます。
歩いているときでも、プライベートでも、何かの「決断」があったら、ポケットの中でコロコロして、そのうち一面をこちらに向けて取り出します。
その数が偶数か奇数かで決めるわけです。
ただサイコロは、確かに面倒な部分もあるかと思いますので、あなたがすぐに試したいなら、やはり「時計」が簡単でいいかもしれません。
そしてマンガでもあるように、「偶数は○○、奇数は△△と決めて、実際に偶数が出たけど、どうしても△△がいい…!」と思うのなら、もちろん△△を行動にすればいいだけです。
それは、サイコロというランダムな数に逆らうほど、△△を望んでいるから…ということになります。
ランダムさはキッカケであり、絶対ではありません。
ただ何であれ、迷ったときは、ランダムなものに任せてしまって、決めてしまった方がいいわけです。
実際、迷えば迷うほど、大切な時間は過ぎ去っていきます。
たとえものすごくいい選択肢を選ぶことができたとしても、そのときにあなたがおじいさん・おばあさんになっていたら、意味がないのです。
精神科医であるシュピッツバートは、こうも言っています。
「君がどんなに選択から逃げているつもりでも、実はそれは『選択を先延ばしにする』という、最悪の選択をしているに過ぎない。」
すなわち人間、完全に選択から逃げることはできないのです。
だから今、サイコロを振ってみてくださいね。
(完)
◆ 登場人物紹介
梶野 波丸(かじの はまる)
地下カジノのオーナー。
賭博組織「賭老(かけろう)」の立会人も勤めたが、ケンカは弱いため脱走。
趣味は出会い系サイト。座右の銘は「きゃりーぱみゅぱみゅ本人はかわいいが、きゃりーぱみゅぱみゅに似てると自称する女の子には期待するな」。
夢は地下カジノを拡大し、世界中で地下ギャンブルを行うこと。
しかしそうなると、掘り出してくれる人が誰もいなくなるのが悩みのタネ。
………自分でも自分が分かりません。
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
復職支援・精神科デイケア(ゆうリワークセンター)