マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第72回「抗不安薬・睡眠薬って? ~ベンゾジアゼピン」
マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷
第72回「抗不安薬・睡眠薬って?
~ベンゾジアゼピン」
ソウ
マンガ保健所が人間を連れ去っているのはマンガ表現上における演出であり、現実的にそのようなことはありませんので安心して保健所をご利用ください。
◆ 解説
というわけで、抗不安薬・睡眠薬の話。
いかがでしたでしょうか。
マンガにある通り、抗不安薬などは、時に量が増えていってしまう人もいます。
一番の原因として、自己判断で増やしてしまうことがあります。
ただ、決められた量で服用しているかぎり、そこまで心配することはありません。
それこそ「過食してしまう」とか「自傷行為をしてしまう」という場合、強いストレスや緊張から、その行為に走ってしまう人は多いもの。
そんなときに「まず先に抗不安薬を飲んで、少し休んでみる」という方法を試してみると、その過食や自傷などの回数が減ってきたりします。
薬だけですべてを解決することはできませんが、薬があることによる安心で、気持ちが楽になり、リラックスして物事に接することはできます。
「薬は怖い」というイメージだけにとらわれず、一つの選択肢として、知っておくことは決して損ではありません。
ちなみに精神科で使われる薬剤は、広く二種類に分けられることがあります。
それこそが「メジャー・トランキライザー」と「マイナー・トランキライザー」。
よく「メジャー」「マイナー」と略されます。
メジャーは幻聴や妄想を改善する強い薬で、マイナーは、ここで紹介した抗不安薬や睡眠薬など、不安や興奮などを抑える薬です。
実際、メンタルクリニックの現場で処方される薬は、大半がマイナーです。
いずれにしても、薬剤の区別的なものに過ぎませんので、
「マイナーを処方します」
と言われても
「あぁ、自分は人間的にマイナーなんだ」
と思う必要はありません。ご安心ください。
「いつかメジャーに行ってイチローみたいになる」
とか思う必要もありません。しつこくて申し訳ありません。
自分はエンドレスでマイナーライフを歩みつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
そして「マンガで分かる心療内科」の単行本10巻は、2月24日に発売予定です。早いなぁ。
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
復職支援・精神科デイケア(ゆうリワークセンター)