うつになる3つの思考~過度の一般化
うつになる3つの思考~過度の一般化
ソウ
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◆ 解説
さて今回は、認知のゆがみの一つ「過度の一般化」の話。いかがでしたでしょうか。
まとめますと、
○ うつになりやすい人ほど、「過度の一般化」という思考をしてしまう。
○ 「過度の一般化」とは「いつも」「みんな」「絶対」という思考。
○ その言い方をしないように気をつけるだけでも、気持ちは変わってくる。
という内容でした。
一つでも何かの失敗をしたときに、それをどんどん拡大解釈して、「いつもうまく行かない」「常にうまく行かない」と考えてしまいます。
実際、うつの患者さんは、こういう思考をしやすいものです。
そのため、認知行動療法と呼ばれる心理療法(当院でも行っております)では、この過度の一般化に気づかせてあげ、それを少しずつ修正していくことで、気持ちを少しずつ楽にしていきます。
さて、でもこの思考。
これ、一見不幸なことのように思えます。
しかし実は人は、「ラク」だから、この思考をしているのです。
「いつもうまく行かない」となれば、もうそれ以上、行動をしなくて済みます。
するとそれ以上キズつかず、またエネルギーを使うこともありません。
パッと見ネガティブで哀れなように思えますが、実はものすごく「したたか」なのです。
ですのであなた自身、「いつも」「みんな」「絶対」という思考をしていたら、気をつけましょう。
それを「何もしない」言い訳にしていませんか?
実際、どんな成功者だって、「たまたま一つはじめた仕事が、たまたまうまく行った」なんて人は、ほとんどいません。
どんなモテる人だって、百発百中でモテているわけではありません。
何度も失敗やフラれることを重ねたからこそ、今の成功があるのです。
大切なのは、いかに成功するかではなく、いかに早く失敗するか。
成功も失敗もしないまま、ダラダラ時間が過ぎていくことが、もっともいけないことです。
とにかく一分でも一秒でも早く、やるべき行動をしてみてくださいね。
(完)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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