渋谷心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム 「洋画DVDは『日本語音声+英語字幕』で観ろ。」

 

渋谷心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム

「洋画DVDは『日本語音声+英語字幕』で観ろ。」

 

 

あなたは洋画のDVDを、「字幕」で観ますか?

もしくは「吹き替え」で観ますか?

 

実は僕が、英語力アップのためにオススメするのは、

「音声を日本語」にして、同時に「字幕を英語」にすることです。この二つをダブルです。
 

実際、日本人の大半は、英語のヒアリングが苦手です。

ヒアリングが苦手な理由はシンプル。

「何を言っているか分からない」からです。

 

そんなの、当たり前だよと思うかもしれません。

しかしこれ、実は我々が日常的に話している「日本語」でも同じなのです。

 

たとえば心理学で、こんな実験があります。

 

まずは、こちらの文字を読んでみてください。

 

 

 

読みましたか?

 

では次に、こちらを読んでみてください。

 

 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

おそらく上が「A B C」。

 

下が「12 13 14」と読めたのではないでしょうか。

 

 

しかし再度見ていただきたいのですが。

 

実は真ん中の文字である、

 

 

は「同じ」です。

すなわち人は、同じものが見えたとしても、その文脈によって、理解のしかたが変わったりするのです。

 

 

ちなみに、こうだったらどうでしょうか。

 

 

 

 

おそらく今度は、バストに見えてくるのではないかと思います。

 

……見えませんか。そうですか。

 

 

であれば…。

 

 

 

 

 

 

さすがにここまですれば、見えるのではないでしょうか。

自分でも何に挑戦しているのか分かりません。

これ作るだけで1時間かかったっちゅうねん。

 

………。

頭がどんどん悪くなって本当に申し訳ありません。

 

これによって言いたいことが薄れてきたらどうしようと不安になるのですが、とにかく重要なことは、

人は「同じ言葉や文字なども、周囲の文脈で判断する」

ということです。

これを心理学では「文脈効果」と言います。

 

◆ 日本語でも、文脈を使う。
 

これ、日本語の理解でも、同じだったりします。

たとえば、誰かと会話をしていて、

「わたし、今朝、めざぁし時計が鳴らなくて、寝過ごして」

と聞こえたとします。

このとき、言うまでもなく、途中の「めざぁし時計」は、「目覚まし時計」のことだな、と判断します。

「メザシ時計!?」

と思う日本人はいません。
 

他にも「あなたが、すき」と言われたときに、

 

「この『すき』は、どういう意味だ!?

『スキあり』の『隙(すき)』!?

もしくは農具の『鋤(すき)』!?

はてまた、スポーツの『スキー』!?」

と考え、もっとも文脈に沿ったものを判断するわけです。
(↑どれも不自然ですが、「好き」だと一番不自然なので除外)

何にしても、人間は、耳で聞こえた情報を、「脳で補完して、はじめて理解できる」ものなのです。

これは英語のヒアリングでも同じ。

たとえば「あぁっど」と聞こえた場合。英語を聞き慣れてない人は、

I’d

add

and

hard

heard

などのうち、どの言葉なのかも分かりません。

 

でも、たとえば

「あぁっど like to do.」なら、 「I’d like to do.」

「love あぁっど peace」なら 「love and peace」 など判断できます。

結局のところ、「一つ一つの単語を完全に聞く」ことよりも「全体で何を言おうとしているのか」を理解することの方が大切なのです。

実際、僕が受験生のときに、「英単語は決して単語帳で覚えるな。長文をたくさん読み、その中で覚えろ」と言われました。

自分自身、その勉強で大学に合格しました。

とにかく細かい単語よりも、「全体」をとらえた方がいいのです。

 

◆ だから洋画は…?

話を戻しますが、だからこそ、洋画は「日本語吹き替え・英語字幕」で観るべきなのです。

耳の情報というのは、あいまいです。

細かく何を言っているかは、英語そのものに慣れた人にしか分かりません。

しかし「字幕」で書いてあれば、明確に一つ一つの単語が分かります。

またセリフと違い、全体がバーッと表示されるため、文全体の構造も、一目で分かります。

そのため「英語全体」を常に理解し、観ることができます。

同時に日本語で吹き替えてくれているので、「和訳」も理解できます。

 

それにより、「センテンス」としての英語に慣れ親しめますし、

「あぁ、中によく分からない英単語が出てくるけど、これは●●という意味なんだろうな」

などの勉強もできます。

 

そして少し慣れてきたら、「音声・字幕ともに英語」で観ればいいでしょう。

音声が聞き取れなくても、字幕に書いてあるので、「あぁ、これはこういう英単語なんだな」などが分かります。

ハッキリ言葉として書いてあれば、理解もしやすいはず。

また映画全体の「文脈」があるので、もし部分部分の英語が理解できなくても、だいたいは楽しめるはずです。

 

いずれにしても、漠然と「音声英語・字幕日本語」や「音声日本語・字幕なし」だけで観るより、ずっと英語の勉強ができ、なおかつ映画そのものも楽しめる方法。

どうか覚えておいてくださいね。

 

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◆ 今回のまとめ。
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○ 人間、すべての言葉を「文脈」で理解している。

○ これは英語でも日本語でも一緒。

○ だから洋画は「音声・日本語」「字幕・英語」にして観るとヨシ!

 

◆ さいごに。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

これは毎日の生活でも、同じかもしれません。

 

つまずくこと。

分からないこと。

迷ってしまうこと。

そんな小さな瞬間は、そこかしこにあります。

 

でも、それだけにこだわりすぎないこと。

 

「ま、よく分からないけど、いっか!」と考えて、毎日をまったり楽しんでみてください。

 

全体を眺めることで、もっと大きな何かに、気づくかもしれませんよ。

 

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

 

 

(完)

 

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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。